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アンケート調査の事例(Webか紙か)

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「アンケートを採りたい」
となった際に、少し前までは対象者に紙を配りその用紙に記入してもらったものをExcelなどに入力し、
結果を集計・グラフ化するという方法が主流でしたが、
最近は紙で配るのではなく、Googleフォームなどでアンケートを作成した上で、
そのURLを対象者にメールで送ったり、QRコードを記載した紙を対象者に渡し、
そこからアクセスしてWeb上から回答してもらう、などの手法も増えてきました。

アンケートを採る際に、紙で配るかWebアンケートで実施するかを検討するとき、
何でもネットで出来るようになった現代ではWebアンケートで実施する事が最善と考えられがちですが
場合によっては紙でアンケートを印刷して配る方が良い結果を得られる事もあります。
ここではそれぞれの方法のメリット、デメリットを見てみましょう。

 

【紙でアンケートを実施する場合のメリットとデメリット】

(1)PCやスマホでの入力が難しい世代でも対象に出来る
→アンケートの対象者が高齢者という場合はPCやスマホでの回答を促しても回答率が低くなるため、
やはり紙アンケートの方が回収率が上がる傾向にあります。

(2)WEBに接続する事が困難な状況でも回収が見込める
→外部からのアクセスを遮断しているような環境や、手元にPCやスマホなどがない環境などは意外に多く、
そういった方を対象とした場合(医療機関などが該当するケースが多いようです)
紙アンケートにて実施する必要があります。

(3)商品と一緒に手渡す、座っている席に備え付けるなど配布が簡単
→イベント会場などで他の冊子や資料などとアンケートをセットで配布し、出口でアンケートを提出した方に
記念品をプレゼントする等の場合は回収率が上がる傾向にあります。
同じようにQRコードなどが書かれた紙を入れておき、WEBアンケートなどを促す手法もありますが、
その場で紙ですぐ答えるアンケートであるからこそ生きた感想を拾えるなどのケースもあります。

 

(1)郵送費や印刷費用、データ入力の費用がかかる
→実際の紙にアンケートを印刷して配布する場合、配布方法にもよりますが、
郵送にてアンケートを送付するという場合は郵送費がかかりますし、アンケート結果を集計する為には
Excelなどに回答データを入力する必要があり、その費用が発生します。

(2)紙資料をデータ化しないと集計結果を分析できない
→紙に記載してもらったものをExcelやSPSS等のソフトにデータ入力しないと、
どの設問にどの回答が多かったかなどのデータ集計・分析をする事ができないため、
手間やコストがかかる傾向にあります。

 

【WEBアンケートで実施する場合のメリットとデメリット】

 


(1)印刷費用などのコストがかかりにくい
→WEBでアンケートを実施する場合、回答を書き込む先はGoogleフォームなどのWEB上である為、
紙を印刷するなどの費用は発生しませんし、案内の方法も対象者にメールを送付するという形をとる事で郵送費などもかかりません。

(2)集計、分析作業が簡単
→WEBアンケートの場合は既に被験者本人が回答データを入力してくれているので、
ツールによっては簡単な操作で設問ごとの回答数の合計を集計してグラフにしてくれるものもあります。
(そのままExcelなどに転用できるかはツールによって異なり、設問単位での集計などは可能でも
例えば第一問の回答者のうち、20代の方の回答はどのくらいなのかなどを知る為に用いるクロス集計には対応していない場合があります)

(3)回答者の環境(PCやスマホの操作感、ネット回線など)によっては、簡単に回答を得られる
→アンケートの対象者が若年層である場合など、普段からPCやスマホの操作に慣れている、
またはネットにアクセスしやすい環境である場合は、容易にアンケートの結果を集めやすいというメリットがあります。

 

 


(1)長大なアンケートほど、回答途中での離脱率が高い(回収率の低下)
→WEBアンケートの場合、回答結果を途中で保存するなどの機能が備わっていない場合もありますが、
うっかり途中でそのページから離脱してしまうなどしてしまうと、もう一度最初から回答をやり直さなければならず、
回答が面倒になってしまって、途中でやめてしまうなどのケースもみられます。

(2)WEBアンケート実施のための専用ツールのスキルが必要になる
→WEBアンケートを作成する場合は、回答者が回答しやすいように、また回答結果の集計を得やすいよう、
アンケートの設計が大事になってきますが、そういった「回答しやすい」「集計しやすい」アンケートを作ろうと思うと、
専門的なスキルなどが必要な場合があります。

(3)PCやスマホの操作感やネット回線の環境などによって、回答者を選んでしまう
→PCやスマホの操作に慣れている人はWEBアンケートの回答に対して抵抗なく取り組んでもらえますが、
そうではない人からは回答を得にくいという状況も生まれやすく、結果として、アンケート回答者が偏り、結果も偏ってしまう可能性があります。

 

【WEBアンケートの意外な弱点】

 

WEBアンケートのメリット、デメリットは上記の裏返しとなりますが、
ここで注目すべきポイントは「WEBより紙の方が回収率が高い」という点にあります。
同じ人数にアンケートを配る(案内)という事をした場合、回収率については紙アンケートの方が高いという傾向にあります。
これは、紙アンケートの場合、実物が目の前にあり、途中のページまで回答して、続きはまた今度という形で
最後まで回答がしやすくなるという点にポイントがあるように思われます。


Webアンケートの場合、メールの中に埋もれてしまったり、最後に辿り着く前にアプリケーションを誤って閉じてしまう、
別のWebページを見てしまって入力したデータが消えてしまうなどの原因があるのではと推測されます。
回収率が低いという点をあらかじめ考慮し、より多くの方を対象としてWEBアンケートの案内を出しておく等が対策として考えられますが、
被験者となり得る人が少ない場合は、それも難しい場合があります。

ここまで見てきたようにそれぞれメリットデメリットがあるので、「紙かWebか」という、どちらかを選択するのではなく、
どちらも並行して実施するという事例も増えてきています。
併用することで、若年層はwebからの回答、それ以外は紙での回答という組み立ても可能となります。
多くの手段での回答方法を用意することで、回収される回答が若年層に偏るなどを防ぐとともにアンケートの回収率も上がります
ただ、2種類の方法でアンケートを実施すると、紙資料をデータ入力する作業とWEBデータを統一してから集計作業をする必要などもあります。

シ・ブリュでは

・紙アンケート版の作成
・紙アンケートのみのデータ入力・集計
・Webアンケートフォーマットの作成
・両方のアンケートを統合してデータの集計・グラフ化

などアンケート入力・集計について様々なメニューをご用意しておりますので、
お客様のご要望をご遠慮無くお聞かせくださいませ。

詳しくは

アンケート集計 総合案内

もご確認下さいませ。

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